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未来の小窓(5)いただきます

未来の小窓(5) 
 「いただきます」。食事の時に手を合わせる。よそわれた御飯の向こう側に思いをめぐらせ、米を作ってくれた人たちへの感謝の気持ちが込められているといわれる。
 幼児教育が無償化され、必要以上に子どもを長時間、保育園や幼稚園に預ける保護者がでてきた。朝、解熱剤を投与し、高熱を無理やり下げて、登園させる保護者もいるそうだ。よんどころない事情があるのかもしれないが、そんな保護者の目には、園児の向こう側にある「保育の現場」はなかなか見えて来ないのだろう。
 保育業務支援システムを手がける会社の調査によると、今回のコロナ禍で、8割が「忙しくなった」とし、保護者との連絡に追われたという回答も目立ったという。
 コロナ、コロナの毎日だが、相変わらず、布団をまきつけ、わが子を殺したり、腕を折ったりする悲惨なニュースが相次ぐ。「家庭の教育力」の低下が指摘されるようになって久しい。保育園や幼稚園に子育てを任せてしまうことはできない。今ほど、社会全体で子どもを見守り、育てていくことが求められている時代はないだろう。(時)

未来の小窓(4)英才教育

未来の小窓(4)
 囲碁や将棋の世界では、自分の子どもに囲碁を教えるのは難しいという。高段者になればなるほど、「強くしたい」という思いが先にたってしまうのかもしれない。
 子どもの教育に躍起になる父母も少なくない。英会話にピアノ、体操と連れ回しているのは、世界を股にかけるビジネスマンや億単位を稼ぐスポーツ選手になっているわが子の姿を夢見ているからだろう。
 幼児教育に言及した、東京大の山口慎太郎教授のインタビュー記事(6月14日付け読売新聞)が目に留まった。いわゆる英才教育は、実施直後には大きな効果が表れるが、小学校に入学後、数年たつと消えてしまうそうだ。米国の調査(1960年代)でも、“遊び中心”の保育園と、伝統的だが“大人も介入”する保育園、読み書き、算数などを教える“知識中心”の保育園の3つに分けて、調べたところ、“知識中心”の保育園の子どもたちが最初は優位だったものの、すぐに差はなくなり、23歳では、犯罪者になる確率が、他の二つのグループの3倍も多かったという。
 山口教授は先の記事で「対人関係を築き、課題に対してきちんと対処するという《一生モノ》の能力が身につくことが幼児教育では大事」と説いている。習い事はなんであれ、子どもが心から楽しんでいるかどうかが基準だろう。親の理想像はひとまず捨て去ることが肝要だが、囲碁、将棋と同様、これがなかなか難しい。(時)
 

未来の小窓(3)御進講

未来の小窓(3)
 航空会社の客室乗務員は以前、スチュワーデスと呼ばれていた。女性差別的な要素が語源に含まれるという見方もあり、2000年代に入り、CAという呼び方が定着したようだ。
 スチュワーデスを憧れの職業に押し上げるのに一役買ったのは、ドラマ「アテンションプリーズ」だろう。東宝が1970年に制作した。タイトルは、空港や航空機内で、冒頭にアナウンスされる言葉に由来するのはいうまでもない。
 天皇、皇后両陛下が6月12日、赤坂御所で、コロナ禍の保育の状況について御進講を受けられた。説明したのは、日本保育協会の大谷泰夫理事長と厚生労働省の渡辺由美子・子ども家庭局長。両陛下は「保育は大切な仕事なので頑張ってください」とねぎらいの言葉をかけられたという。
 厚生労働省所管の保育園はコロナ禍の今回だけでなく、災害時にも開園することが求められる。乳幼児を預けなければ、仕事に出かけることができない家庭もあるからだろう。少子化が進むなか、乳幼児の教育の重要性は増している。両陛下が関心を寄せられた御進講が、保育や乳幼児教育へのアテンションプリーズになれば、と願わざるを得ない(時)

未来の小窓(2) マスクの時代

未来の小窓(2) 
 マスクの語源は、アラビア語の道化者という。舞踏会の主役の一人、ピエロが付けた仮面のことを指すらしい。貴族が非日常を楽しむ重要なアイテムの一つだが、このところ、口を覆うマスクはすっかり日常の風景になってしまった。
 保育の現場でも、マスク姿が当り前になっているようだが、日本小児科医会は「2歳未満の子どもにマスクの着用は不要であり、むしろ危険」との見解を示した。乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いので、マスクは呼吸や心臓への負担になるうえ、熱がこもって、熱中症のリスクも高まるそうだ。
 小ぶりのマスクをした園児は微笑ましくもあるが、わずらわしさに、すぐに外してしまう子どももいるだろう。口元や鼻がマスクで隠されてしまえば、周囲の大人が異変を感じることも難しくなるかもしれない。
 感染がなかなか収束が見通せないなか、医療や物流の関係者は生活維持に欠かせない「エッセンシャル・ワーカー」と呼ばれ、存在意義が見直されている。もちろん保育士や幼稚園教諭はその一人だ。何かと「テレワーク万歳」を訴える風潮が広がるなかだけに、「エッセンシャル・ワーカー」の大切さを今一度、噛みしめたい(時)

未来の小窓(1) ようやく解除

未来の小窓(1)

 つま先立ちで、首を長くし、待っていた人も多かろう。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた国の緊急事態宣言がようやく解除された。街はにぎわいを見せ始め、登校する子どもたちの姿も目にするようになった。
 この間、小中学校や高校の大半は臨時休校だったが、多くの保育園、幼稚園は子どもたちを受入れてきた。医療関係者をはじめとして、どうしても仕事を休むことができない保護者もいるからだ。ぐずる子どもを抱っこしたり、手をつないで散歩したりすることは、どの園でも日常の光景だろう。マスクや消毒液の確保に追われた園もあったと聞く。我が子を自宅に残し、出勤したママさん保育士もいたはずだ。密閉、密集、密接の「三密」が避けられないなか、感染の不安を抱えながらの現場の苦労は並大抵ではなかったに違いない。
 政府は医療、介護関係者の労苦を多として、特別な手当を出すようだが、保育の現場にも支給されるのだろうか。そして、職員一人ひとりの手元にも届くのだろうか。声が大きく、政治家をかつぎ出している団体だけを配慮するような行政では困る。
 すこやか母子未来ネットワークは2013年8月、乳幼児教育に取り組む人たちの応援団として発足した。日本の未来を担う子どもたちのために、ネットワークの小さな窓からこれから発信していきたい。(時)
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すこやか母子未来ネットワーク事務局

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