未来の小窓(47) 固定電話
徒歩で10分ほどの出先で、スマートフォンが手元にないことに気付いた。小学生の孫が自宅に遊びに来ていたため、知人の携帯電話を借り、自宅に電話をしたが、受話器を取ってくれない。確認するため、とりあえず帰宅したが、予想通りテーブルの上に置き忘れていた。「どうして電話に出ないのか」と問いただしたが、どうやら家の電話を出る習慣がないようだ。
若い世代は、自宅の固定電話をイエデン(家電)と呼ぶそうだが、イエデンがない家庭が増えているそうだ。総務省の情報通信白書によると、6000万件を超えていた契約数が、携帯電話に逆転されたのは2000年度。18年度は2000万件を切ったという。固定電話のない家庭に育ち、取引先や顧客からかかってくる電話にうまく応対できない若者も少なくないようだ。
「友達との連絡はいつもLINE」「勤務先の電話はだれからの電話か分からないので、どう話して良いか分からない」。こんな若者は増えている。「固定電話恐怖症」という言葉まで生まれているほどで、対応の仕方が分からない若手社員を対象にした研修に力を入れる企業もあると聞く。
うかつにイエデンに出ると、「おれおれ詐欺」や「アポ電強盗」の被害にあいかねない時代となった。「両親は外出中です」などと本当のことは答えていけないとされる。大学の講義もリモートが目立つようになttがあ、「対面授業よりも質問しやすい」と話す学生もいる。近い将来、パソコンやスマートフォンの画面越しにしか会話できない若者も出てくるかもしれない。(時)
若い世代は、自宅の固定電話をイエデン(家電)と呼ぶそうだが、イエデンがない家庭が増えているそうだ。総務省の情報通信白書によると、6000万件を超えていた契約数が、携帯電話に逆転されたのは2000年度。18年度は2000万件を切ったという。固定電話のない家庭に育ち、取引先や顧客からかかってくる電話にうまく応対できない若者も少なくないようだ。
「友達との連絡はいつもLINE」「勤務先の電話はだれからの電話か分からないので、どう話して良いか分からない」。こんな若者は増えている。「固定電話恐怖症」という言葉まで生まれているほどで、対応の仕方が分からない若手社員を対象にした研修に力を入れる企業もあると聞く。
うかつにイエデンに出ると、「おれおれ詐欺」や「アポ電強盗」の被害にあいかねない時代となった。「両親は外出中です」などと本当のことは答えていけないとされる。大学の講義もリモートが目立つようになttがあ、「対面授業よりも質問しやすい」と話す学生もいる。近い将来、パソコンやスマートフォンの画面越しにしか会話できない若者も出てくるかもしれない。(時)
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