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未来の小窓(39) 絵文字の時代

 携帯電話で使われる絵文字は今や、家族や友人とのやりとりで欠かせないものになっている。若者には必須のアイテムなのだろう。気持ちを表す「文字」として、すっかり定着している。文章だけのメッセージは無機質と思うのかもしれない。
 日本発祥という絵文字は、「Emoji」として、世界各国で使用されているそうだ。スマートフォンは持っているものの、絵文字をまったく使ったことがないため、定かではないが、お国柄が違いで、受け取り方が違ってしまう絵文字もあるらしい。
 思えば、昭和のころでも、商店の軒先で、正四角形の右上の頂点から左下の頂点に向かって線を引いた文字を見かけることがあった。四角形の枡で、丁寧語の語尾の「ます」の置き換えとしても使用されていた。2010年のユーキャン新語・流行語大賞」には、「本田△」が選ばれている。サッカーの本田圭佑選手の活躍で生まれた言葉で、「ほんださんかっけー」と読むそうだ。
 国語学者の金田一秀穂氏によると、日本語には漢字、ひらがな、カタカナがあり、他国の言語より文字の比重が高いことが、文字文化の多様性が進む理由らしい。その分、口が発する言葉の重要性が低いという。なかなか演説の上手な政治家が見当たらないことが、そのことを裏付けている。
 絵文字も良いが、コロナ禍の今こそ、責任を持って、しっかりとした言葉で国民に語りかける政治家が登場してほしい。感染を防止し、ワクチンが幅広い世代に投与されるためには、「政治の覚悟」が何より求められているのではないか。(時)
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