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未来の小窓(38) 捨て耳

 落語や講談では、「捨て耳」という言葉があるという。普段から回りに注意を払い、なんでもないと思うことも心に留めておくことを指す。人気講談師の神田松之丞(現在の神田伯山)の著書で知った。捨て耳が身となり、芸の上達につながっていくそうだ。
 捨て耳とはほど遠い状況が、今の電車やバスの車内かもしれない。座席に座るや否や、スマートフォンを手にする人が少なくない。ゲームに興じているのか。他愛のない会話をラインで交わしているのか。一心不乱に画面を見つめている姿を見ると、車内放送があっても上の空だろう。
 スマホの登場で、人々の生活を一変させた。7時間もスマホに費やす若者が2割もいるそうだ。スウェーデンの医師、アンデシュ・ハンセン氏は、著書「「スマホ脳」(新潮新書)で、「スマホは記憶力や集中力、学力を低下させ、睡眠障害やうつ病をもたらす」ことを警告している。スウェーデンでは成人の9人に1人以上が抗うつ剤を服用しており、睡眠障害の若者が約20年間で8倍に増えているという。
 大学で講義をしているが、自分とその周囲しか関心を示さない大学生も目につく。読書をせず、新聞も読まない学生も増えている。活字離れが指摘されているが、テレビ離れも加速している。問題なのは、社会に対する関心の低さだろう。
 周囲が変わってしまってから、やっと異変に気付く人もいるかもしれない。(時)
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