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未来の小窓(31) 略式起訴

 聖徳太子と言えば、17条憲法だろう。最も有名な条文が「和を以て貴しとなし」だ。論語が出典で、仲良くしようと解釈するのが一般的だが、わだかまりなく話し合うことが尊いという意見もあるそうだ。調和が好まれる国民性は1400年以上も前からの伝統かもしれないが、責任の所在があいまいになりがちだ。トップが決めたはずなのに、部下が責任を取らされることも少なくない。
 安倍晋三前首相側が主催した「桜を見る会」前夜祭をめぐる政治資金規正法違反事件で、前首相の秘書が略式起訴された。「補填は知らなかった」とする前首相は不起訴処分になった。「さまざまなことを(秘書に)任せていた」と釈明している。
 「秘書だけ略式起訴」のニュースを見ながら、かつて政財界を揺るがしたリクルート事件を思い出した。リクルート社の創業者が政治家や官僚らに、グループ企業の未公開株を譲渡した事件で、受け取った政治家らが「妻が、妻が」や「秘書が、秘書が」という言葉を繰り返し、大きな批判を浴びた。
 思えば、秘書は損な役回りだ。自殺に追い込まれたり、給与を「ピンハネ」されたりしていた秘書もいた。秘書の説明を鵜呑みにし、「事務所に幾度も確認した」という前首相は、国会で118回も虚偽答弁をしていたが、議員は辞職しないらしい。身内の秘書にも騙されるような政治家が、我々のリーダーをしていたことに驚くばかりだ。法的責任はともかく、道義的な責任も取れないようなセンセイが跋扈する世界のことを子どもたちにどう教えるのか。教壇に立ちながら、頭を悩ませているセンセイもいるかもしれない。(時)
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