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 未来の小窓(14) 抱っこをせがむ

 未来の小窓(14)
 新型コロナウィルスの感染拡大で、ソーシャルディスタンス(社会的な距離)という言葉はすっかり定着した。終息を願ってか、「弱毒化した」、「感染は下方傾向にある」といった声も聞かれるようになった。 感染者数の推移をみると、密閉、密集、密接の三密を避ける生活は当分、続きそうだが、 福岡市内の保育士の一人は「保育の現場では三密から逃げられない。抱っこをせがんでくる園児を拒むわけにいかないでしょ」と話す。
 身体と心理の関係に詳しい学者の著書によると、ヒトの五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)のうち、「触覚」が最も早く発達し、皮膚から受ける情報が脳に伝わり、脳を活性化するそうだ。この回路は抱っこなどによるスキンシップを通じて、育まれていくという。
 何かと言えば、人工知能(AI)、オンラインという時代になった。ステイホームで、会食禁止の会社もある。「三密」対策は分かるが、幼児教育の場で「濃厚接触」がなくなれば、どんな子どもたちが育っていくのだろうか。喜ぶ、怒る、笑う、泣く。喜怒哀楽の欠けた子どもにならないか。「三密」を避けた心はどこに向かうのか。少し心配になる。(時)
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