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未来の小窓(12) 11年連続人口減少

 未来の小窓(12)
 人口の減少にはどめがかからない。総務省の発表によると、今年1月1日現在、日本人は1億2427万1318人。86万6908人が生まれ、137万8906人が死亡しており、死亡者より出生者が多かったのは沖縄県だけだったという。1年間で鳥取県の人口(55万6195人)に近い人口が減ったことになるそうだ。
 子どもの数が大幅に減っているのに、子育てを取り巻く状況はなかなか好転しない。学校の一斉休校や登園自粛があった今回のコロナ禍で、振り回された家庭も多かったに違いない。1990年代に共働働き世帯数が専業主婦の世帯を抜いているのに、国の政策はあまり変わっていない印象もある。
 地域社会も様変わりしている。多くの地方で、近所の助けが難しくなっており、子育てを家庭任せ、母親任せにしておくわけにはいかなくなっている。最近でも、3歳と1歳の幼児を11日間、置き去りにした事件、生後3か月の乳児が16時間放置されて死亡した事件もあった。虐待や育児放棄の事例をみると、行政や児童相談所に逮捕を含めた強い権限を与え、虐待する親と子どもを切り離していくことが急務とわかる。
 子育て世帯への経済的な支援も欠かせない。「子どものない世帯へ差別」という識者もいるだろうが、ただでさえ少なくなっている子ども一人ひとりの命を守っていかないと、次の社会を考えることもできなくなっているのではないか。(時)
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