未来の小窓(9)鬼滅の刃
未来の小窓(9)
遅まきながら、人気漫画「鬼滅の刃」を読み始めた。大正時代を舞台に、主人公が鬼と化した妹を人間に戻すため、鬼と数々の戦いを繰り広げる物語だが、老化のせいか、読み進めるのに時間がかかっている。
格闘シーンが多く、たくさんの鬼が登場する。似たような顔も多く、だれが描かれているか、前にさかのぼってみないとなかなか理解できない。「 ヒュヒュン」「ガゴン」といった言葉も頻出する。漫画とはいえ、鬼が首を切られても死なないことが何より気になる。手にとった子どもたちはちゃんと、「死なずに復活できる」のはゲームや漫画の世界だけと受け取ってくれるだろうか。中学校の正門前に切断された頭部が置かれた、神戸連続殺傷事件を想起してしまう。
出版元の集英社によると、アニメ開始時の単行本累計発行部数は350万部だったが、放送後の約4倍に伸びたという。現在は電子版を含め6000万部を突破しているそうだ。先月には、人気アニメ「鬼滅の刃」などを制作するアニメ制作会社(東京)と社長が、法人税法違反容疑などで東京国税局から東京地検に告発された。経営する飲食店の売り上げの一部を除外する手口で、法人税など約1億3900万円を脱税した疑いがあるという。
人気を集めれば、売り上げが上がれば、どんなシーンでも描いて良いのだろうか。読むのに難航している腹いせなのか、ふとそんなことも考えた。(時)
遅まきながら、人気漫画「鬼滅の刃」を読み始めた。大正時代を舞台に、主人公が鬼と化した妹を人間に戻すため、鬼と数々の戦いを繰り広げる物語だが、老化のせいか、読み進めるのに時間がかかっている。
格闘シーンが多く、たくさんの鬼が登場する。似たような顔も多く、だれが描かれているか、前にさかのぼってみないとなかなか理解できない。「 ヒュヒュン」「ガゴン」といった言葉も頻出する。漫画とはいえ、鬼が首を切られても死なないことが何より気になる。手にとった子どもたちはちゃんと、「死なずに復活できる」のはゲームや漫画の世界だけと受け取ってくれるだろうか。中学校の正門前に切断された頭部が置かれた、神戸連続殺傷事件を想起してしまう。
出版元の集英社によると、アニメ開始時の単行本累計発行部数は350万部だったが、放送後の約4倍に伸びたという。現在は電子版を含め6000万部を突破しているそうだ。先月には、人気アニメ「鬼滅の刃」などを制作するアニメ制作会社(東京)と社長が、法人税法違反容疑などで東京国税局から東京地検に告発された。経営する飲食店の売り上げの一部を除外する手口で、法人税など約1億3900万円を脱税した疑いがあるという。
人気を集めれば、売り上げが上がれば、どんなシーンでも描いて良いのだろうか。読むのに難航している腹いせなのか、ふとそんなことも考えた。(時)
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