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未来の小窓(138) 監視カメラ

 福岡市・JR博多駅前の路上で、元交際相手の女性を刺殺した疑いで、31歳の男が逮捕された。男はフードをかぶって、伊達メガネ、マスク姿だったが、「見当たり捜査」の警察官が発見したという。
 見当たり捜査は、顔写真や外見の特徴を記憶、雑踏の中から見つけ出す捜査手法。1978年、大阪府警で初めて導入され、全国に広がった。刑事ドラマや小説の題材にもなっている。監視カメラやAI(人工知能)が登場したことで、古典的な手法の感も否めないが、今回の事件では、ヒトの目が変装を見破ったわけだ。「監視カメラは人を見つけ出す能力は高いかもしれないが、すぐに逮捕状を執行することはできない」と話す捜査員もいる。
 1月19日付けの読売新聞で、神奈川県藤沢市の認可保育所が23台の防犯カメラを園内に設置していることを紹介していた。保育士の目が届かないところで起きた、けがやけんかの原因究明にも生かせるようにと、次第に数を増やしていったそうだ。園長は「子どもがけがをしたときに客観的な事実を確認でき、保護者への説明や改善に生かせる。虐待の抑止にもなると思う」と話していた。監視カメラの設置は、園児への虐待や不適切保育が全国で相次いでいることも背景にあるのだろうが、保育士の勤務ぶりをチェックしているようにも見える。
 お隣の中国では、2億台を超える監視カメラが稼働していると聞く。「天網恢恢(かいかい)疎にして漏らさず」という成句に由来する監視システム「天網」で、信号無視やパジャマでの外出などの軽犯罪をした国民の氏名や顔写真などの個人情報がさらされるケースもあるそうだ。インターネットでの書き込みも監視されているが、「交通事故が減り、治安は大幅に改善された」と多くの国民が歓迎しているという。
 治安の改善はその通りだろう。日本でも監視カメラが、「活躍」する幼稚園や保育園が増えていくのだろうか。(時)
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