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未来の小窓(133) 防衛費

 「感染症対策に国防費を充てることができなかったから、新型コロナウイルスの国産ワクチン開発が遅れた」と聞いたことがある。米国のバイオ企業のモデルナは、2013年に国防総省から約27億円の支援を受けるなどし、遺伝子組み換え技術によるインフルエンザワクチンの開発に取り組んでいた。核兵器の脅威だけでなく、細菌やウイルスをばらまいたりする感染症を防ぐのも「国防」につながるそうだ。
 教条主義的な学者らの反対もあって、わが国では軍事と科学が切り離されてきた。人文・社会科学、生命科学など各分野の科学者でつくる日本学術会議が、「軍事目的の科学研究を行わない」という声明をたびたび発してきたことからもうかがえる。「戦争協力への反省」は分かるが、行き先までの最短経路を教えてくれたり、出先で近くのレストランを探したりしてくれるGPSも「軍事目的で研究開発された」という理由から、会員は使わないのだろうか。
 このところ、防衛費を増やすための財源議論がかまびすしい。「法人税」、「たばこ税」に加え、東日本大震災の復興に使われている「復興特別所得税」の3税に決まった。法人税は税額に上乗せする「付加税方式」で調整されているが、自民党内には「企業には賃上げを求めているのに増税はいかがなものか」との声も上がる。所得税に2・1%を上乗せして徴収している復興特別所得税は税率を引き下げる分、2037年までと定められている課税期間を延長し、復興予算に充てる税収入の総額を確保するという。
 一方、非喫煙者(500人)に、たばこ税が増税されることに、賛成か、反対か聞いたアンケートでは、「賛成」は88・8%、「反対」は11・2%なので、たばこ税の増税に大きな異論はないだろう。
 いろいろな議論のなかで、「安易に赤字国債を発行して、次の世代に先送りしない」という声だけは、まっとうに聞こえる。(時)
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