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未来の小窓(65) 記録的豪雨

 日本語には雨を表現する言葉が400個以上もあるそうだ。春に細かく降れば、小糠雨だが、秋に降ると、霧雨になる。白い雨脚の夏の夕立が白雨。音もなく蕭々と降る冬の冷たい雨が凍雨。季節ごとに、雨のわずかな違いをしっかりと感じながら、暮らしてきたことがうかがえる。
 梅雨末期を思わせるような長雨がようやくやんだ。72時間雨量が観測史上最大となっている地域も多い。新聞やテレビではしきりに「これまで経験したことのないような大雨」「数十年に一度の豪雨」と繰り返していたが、インターネットなどでは「毎年のように起きている」という疑問や、「行政の防災対策が追い付いていない」といった声も目立つ。背景に地球温暖化があるとされ、土砂災害や河川の氾濫も相次いでいる。理由はどうであれ、今までの常識では対応できない豪雨が増えていることだけは間違いないだろう。
 いろいろな気象用語のなかでも、近年、耳にするようになったのが線状降水帯だ。次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなして、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過、停滞することで作り出される。長さは50ー300キロメートル程度、幅20―50キロメートル程度になるそうだ。災害関連死を含め、計77人が犠牲になった広島豪雨(2014年8月)のころから頻繁に使われ出したという。
 温暖化に伴い、日本の平均気温も100年当たり1・24度のペースで上昇し続けている。気温が1度上がると、大気中の水蒸気量は7%増え、積乱雲が発達しやすくなるという。おなじみの入道雲は、雄大積雲とか積乱雲と呼ぶのが正式名称らしいが、夏空にむくむくと広がる入道雲を見て、線上降水帯の心配をしなければならない時代になったのかもしれない。雨の持つ情緒が失われようとしている。(時)
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